2024/01/26

重心



一昨日は「身体重心の加速度」に触れましたが
そもそも重心って何?
重心ってどこ?
重心がわかれば何がどうなるの?
…にお答えします♡

まずは2枚目の写真。
車椅子の重心を求めるには・・・
①左図のように車椅子を傾けて、後輪を支点にしてバランスのとれる位置を探します。
②次にハンドグリップを支点にして、バランスのとれる位置を探します。
③バランスがとれて静止した時の支点からの垂線AとBが重心線になります。
④重心線AとBの交点が重心点です。
※理学療法に生かすバイオメカニクス
佐藤春彦先生の著書より引用

3枚目の写真
では動くヒトではどうなるか。
詳しく書くと長くなるので
簡便な推定法を図にしました。

4枚目
重心位置がわかると
重心線から関節までの距離がわかります。
この距離が大きくなるほど
関節モーメントが上がるので
その関節にかかる負荷が大きくなる
・・・ということになります。

椅子からの立ち上がりや
スクワットでは
膝が重心線から離れすぎないような
体の使い方をすれば良いです。
連動モジュールで表現するなら
Eモジュールを使いましょう。

背中が縮む連動(Eモジュール)
椎間関節:閉じる
脊柱:伸展
胸郭:呼息
肋骨:下制
肩甲骨:下制、内転、下方回旋、後傾
肩関節:外旋、伸展、内転
肘:屈曲
前腕:回外
手関節:背屈、橈屈
骨盤:前傾、挙上、前方回旋
股関節:屈曲、内旋、内転
膝関節:屈曲、内旋
足関節:背屈、外がえし