背中が命

「膝が痛いのに膝には原因がない」
「膝痛も背中から治すべし」
という一例を挙げてみます。

昨日ご来店されたAさんのお悩みが
左膝痛でした。

【質問】
散歩のときに
左足をついた瞬間、
左膝が痛みますが
なぜですか？
どうすればいいですか？

【評価】
腰椎が左凸傾向
（Rモジュール優位）

【ヒント】
Double Knee Action（ダブルニーアクション）

【答え】
①背中を右凸に動かす体操（Lモジュール促通）
②膝抜き歩行練習（Eモジュール要素で抜重）

【解説】
ヒトが歩くときは
足を振り出して着地した直後に
膝はわずかに曲がります。
（ローディングレスポンスの第1ニーアクション）

この動きが入ることで
滑らかな重心移動が可能になります。

もしこのときに
背中がかたくて
着地した側の椎間関節が
うまく閉じない場合は
膝がうまく曲げられず
全身の連動がスムーズにいかず
筋拮抗和が上がり
次第に痛みを引き起こすようになります。

このように膝の痛みは
背中のふるまいがうまくいかないことで
引き起こされるのです。

【まとめ】
膝痛も背中からなおすべし。

膝痛も「原因ではなく結果」です。
「結果」である膝を
こねくりまわしたところで
気休め程度にしかならず
背中という「原因」にアプローチしない限り
何も変わりません。

安静によって一時的に痛みが引いたとしても
同じような体の使い方をしていれば
痛みは繰り返し、やがて変形してきます。

体の使い方の偏り、背中の歪みを
修正していかない限りは
膝痛が治ることはありません。