2026/04/30

ないものねだり

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勉強できていいね

スポーツ万能でいいね

学歴があっていいね

手に職があっていいね

悩みなさそうでいいね

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幾度となく言われ続けてきたが

これって

努力すれば

身に付くものばかり


本当にいいと思うなら

あなたも努力すればいいじゃない?

と思うわけよ。


でも

私がほしいものは

努力しても手に入らない


歯が生えてこない⇒ブリッジ⇒どんなに手入れしても出血が止まらない⇒そのたびに歯を削り、時に抜歯し、ブリッジのやり直し…の繰り返し

上顎が割れている⇒骨盤の一部を移植する話もあったがデメリットが大きく、放置。たびたび食べ物が挟まる苦痛。

唇がガタガタ⇒修正手術しても治らなかった

鼻と口まわりの手術痕が深すぎて化粧でも隠せない。瘢痕修正の手術をしたがかえって目立つようになって、一生マスクしていたい。


初対面の人にはじーっと見られる。

何十年経験しても平気になれない。


大人になってからはほとんど言われなくなったが

子供の頃は化粧もできないし歯もところどころないし

面と向かって「気持ち悪い」と嘲笑され続けてきた。


想像できます?

何をしたわけでもないのに

存在自体を丸ごと全否定されて

心をえぐられる感覚。


「傷のない顔がほしかった」

「歯がほしかった」


圧倒的多数が持っているにもかかわらず、自分だけは努力しても一生手に入らない「ないものねだり」と

努力次第で手に入る「ないものねだり」を

同列に扱いたくない。


ないものの弊害が大きすぎて

あるものには積極的に感謝するくせがついた。


歩ける。ありがとう。

食べられる。ありがとう。

話せる。ありがとう。

見える。ありがとう。

聞こえる。ありがとう。

呼吸ができる。ありがとう。


だから今もなんとか生きていられるのだろう。