2023/03/22

急がば回れ

「エビデンスってないでしょ」
「実際、練習時間減らしても、ケガ人の数は変わらなかったんだけど」
と否定論者のお決まり文句だが、

一体どれくらいの期間
どれくらい減らしての結果なのか
教えてよ

エビデンス挙げておきます。


1週間あたりのスポーツ活動時間が
 “年齢×1時間”より多い場合には、
また、ひとつのスポーツを専門とする
若いアスリートは、
重いスポーツ外傷・障害が発生する
可能性が高かった。

→例えば、10歳の子なら週に10時間以上スポーツすると、重度のスポーツ外傷・スポーツ障害を起こしやすいということ。「休養」「栄養」をないがしろにしてはいけない。【休養・栄養→回復】のステップを無視して、詰め込み練習したところで、たまるのは疲労ばかりで、思うように運動能力は上がらない。それどころかケガします。

またひとつの競技のみだと同じ動作を集中して行うことになり、重度のスポーツ外傷・スポーツ障害を起こしやすいという結果が出ている。だから成長期には、いろんな競技に触れて、いろんな動きをすることが、ケガ予防にもなるし、体の使い方もうまくなる。

「急がば回れ」だ。回ってくれよ。

『活動』と『休養』も
双極性の波。


論文名 Sports-Specialized Intensive Training and the Risk of Injury in Young Athletes
著 者 Jayanthi NA, et al.
学会誌 Am J Sports Med(2015年)
対 象 7~18歳の男女1,190人

  




行き過ぎたスポーツ活動は、スポーツ外傷・障害やバーンアウトのリスクが高まり、体力・運動能力の向上につながらない。