2024/02/28

身体操作の本質を貫く動作が「寝返り」なのだ!

体マニアの皆様、おはようございます。
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ゲンテンメソッドデジタル教科書は
もうご購入されましたでしょうか。

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「理解が深まるコラム集」です。
世界中どこを探しても見つからない
目からウロコが落ちまくるコラム集です。
世界中の理学療法士に熟読してほしい!

ゲンテンメソッドのディスコードでは
コラムの一部が公開されています。
それをここまるのインスタとブログでも共有していきます!
(※武田先生のご承諾はいただいております🙇)

今日は「寝返り動作」のコラムの一部を共有します。
いまだに「丸太様の寝返り動作」を指導しているなら
今すぐにこの教科書を買って読むべし。

「これはノーベル賞ものじゃないかっ!」と気づきましたら
ゲンテンメソッドを一緒に学んでいきましょう。

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タイトル:【動作分析】寝返りの理解を深めよう!

▶手から寝返るか、足から寝返るか

脳血管障害による中枢神経系の麻痺は、
発症直後から患者をベッドに縛りつけ、
彼らから寝返りをする力を奪う。

そして、最も簡単に出来上がる褥瘡を前になすすべなく
打ちのめされた経験を持つセラピストも多くいるでしょう。

普段から健康な体を保てている一般の人であれば
寝返りと聞いて、
その動作の重要性を深く感じる人はいないでしょう。

それと同じように、
整形外科に務める理学療法士や柔道整復師の中にも
寝返り動作を施術前後の通過儀礼ぐらいにしか
感じられない人もいるのは確か。

それほどにまで軽視されつつも
身体操作の本質を貫く動作が「寝返り」なのだ。

ここでは、あえて一般の人に足並みをそろえて
その動作の深さについて解説していきたいと思う。

まずはみなさん、自分自身の「寝返り」を想像してほしい。

例えば右に寝返るとしましょう。
あなたの体はどこから動き出すでしょうか?

「左肩が上がる」というふうに思う人もいるでしょうし、
「右に顔を向ける」というふうに思う人もいるでしょう。

人それぞれ動作の出発地点は違えど、
ゴールは同じ「右向き姿勢」になるわけです。
個人差はあれど
プロセスは度外視して行える「寝返り」動作。

しかし、ここに条件をつけると意外なことが起こる。

「右手を伸ばしたまま寝返りましょう。」
と言った場合、
みなさんはすんなりと寝返ることができるでしょうか?

実際に試してみるとわかるが、
右に寝返ろうとする時に、
右手が上がっていると動作の進行の妨げになってしまう。
視覚優位の人間にとっては、
進行方向の視界が塞がれるというのは不快なものである。

そのため、右に寝返ろうとした時には
自然と右手は下に下がった状態になり、
左肩を上げるようにしながら動作を行うことが多いのだ。

では右手を挙げては右への寝返りは不可能なのか?

そういうわけではない。

ここで押さえておかなければいけないのは、
「上半身」と「下半身」の
どちらを支点にして寝返るかということ。

具体的にいうと、
右手を下に下げた寝返りは
「下半身を支点にして上半身を右へ」回転させている。

一方、右手を挙げた寝返りは
「上半身を支点にして下半身を右へ」回転させて行うと、
スムーズに完遂することができる。

試しに、
右手を挙げた状態で
左足をクロスするように右へ回転させてみると、
先ほど感じた違和感は全くなく
寝返ることができるでしょう。

内部モデルとしては、
「足から寝返る」といったコマンドがしっくりくるだろう。

このように、
どこを支点に寝返るのかということを言語化してみると
寝返りには、
「手から寝返る」と「足から寝返る」という
2種類の方法があることがわかる。

連動モジュールで言えば
「手から寝返る」=Rモジュール
「足から寝返る」=Lモジュール

以上のように考えることができる。


▶同位相という罠

大きく分けて2種類の寝返り動作があるわけだが、
寝転がったまま行えるという難易度の低さから
時にアクロバティックに、
連動を無視した形でも動作を完遂することができる。

先に述べたように…

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こちらを読み進めていきますと
丸太様の寝返りがなぜ異常であるか
どのようにすればよいか等が明確になります💡✨