2024/03/05

起き上がり動作は4相ではなく・・・

何相でしょうかっ?!

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【動作分析】起き上がり動作の理解を深めよう!

▶片麻痺治療からの恣意的な系譜

重度片麻痺患者のリハビリは、寝返り・起き上がり動作から始まることが多い。

身体感覚を失い、自分の身体の正中がうまく取れなくなった患者の多くは、座ることがまともにできないどころか、寝返り動作ですら身体の不安定感を多く訴える。

経験の浅い理学療法士の多くは、こういった症例に対して、まずは支持基底面を広くし、安心安全を患者にもたらすことを最優先にするため、いきなり立ち上がらせて全介助で歩行をすることには消極的だ。

筆者自身、新人時代は身体の不安定感を訴える患者に対して、支持基底面という安全を提供することに注力しすぎてしまい、先輩の理学療法士からは早く離床させて、全介助でもいいから歩行訓練をするよう促された。

もちろん、ボバースコンセプトのような細やかな環境設定や治療手順を遵守する療法であれば、すぐさま歩行練習をするといったことはタブー視されるのだろう。

しかし、どちらかというと「活動・参加」に対する介入を善とする文化の源流にあった回復期リハビリテーション病院では、チーム全体で患者をベッドから担ぎ出す必要があった。

今思えば、ボバースのように「心身機能」に細やかな対応をとることも、「活動・参加」にダイナミックに介入することも、所詮は人間を変数とした介入であることに変わらず、自然回復の力を前にどちらが妥当性が高いとは言い切れなかったと感じる。

この人間社会を中心とし、「人間だけは全ての動物の中で特別である」とする科学の読み解き方を「標準社会科学モデル」という。

「心身機能」と「活動・参加」という分類をしてしまうあたりが、まさに「標準社会モデル」の象徴である。

結局のところ、機能を見ているというよりは、さまざまな事象を構造化して分類し、満足しているだけなのだ。

これによって、片麻痺患者の起き上がり動作は恣意的に分割され、悪しき起き上がり訓練文化を構築してしまったのだ。

その恣意的な起き上がり動作は以下の4相で表現されることが多い。

寝返り
側臥位〜on elbow
on elbow~on hand
on hand ~座位

多くのセラピストはこれらの相別に難易度調整を行い、段階的に起き上がり動作を練習する。

もちろん、運動学習という視点においては、難易度調整は欠かせないことではあるが、各駅停車のように各相を行ったり来たりして、果たして全体像はいつ見えるのかという不安もある。

それどころか、患者が必死で編み出したオリジナルな起き上がり動作を「努力性動作だから」といって修正しようとするセラピストには、もう少しリハビリテーションの意味について考えてもらいたいものだ。

▶モグラのトンネル掘り

連動モジュールを発見した当初、さまざまな動作を連動モジュールで紐解く試みをしていた。

その中で、寝返り動作と起き上がり動作は難易度として高くないにも関わらず、筆者の中では連動モジュールで解釈するのが難しかった。

それは、片麻痺患者のリハビリにおける恣意的な動作分割という自明性から抜け出せなかったということだけではない。

連動モジュールは、「移動機能」が紡ぎ出した身体のメタモルフォーゼを比較形態学から読み解いたもの。

しかし、当初は「標準社会科学モデル」の呪縛から逃れることは難しく、人間を変数とした「歩行機能」を参照元としてしまっていた。

遊脚相と立脚相が紡ぎ出す連動モジュールのハーモニーは、心地よく歩行分析を前に進めてくれていたが、その一方で人間が日常で「移動機能」として使うことのない寝返りや起き上がり動作は「発達」という程度にしかみることができなかった。

また、患者が示す多様な運動パターンにも苦慮する要因はあった。

寝返り動作一つとっても.....

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