2023/12/16

患者セラピストのススメ




こういう仕事をしていながら

自分の腰を傷めてしまい

ここ何日も

生暖かい敗北感に包まれております。


ゆるゆるの連動モジュール体操で

今日はかなり痛みが軽くなったので

1件お仕事を入れてみましたが

痛みが悪化することはありませんでした。


この敗北感を払拭すべく

今日は「患者セラピスト」

に思いを寄せつつ

だらだら昔話をします。


暇で仕方ない人だけ

暇つぶしに読んでみてください。


学生のころ昼休みに

バレーボールで遊んでいたら

足関節の靭帯を切ったことがあります。


みるみるうちに腫れ上がり

足の置き場がないほどの激しい痛み。


「国家試験前なのにいい加減にしろ!」

と先生にこっぴどく叱られたのですが

「患者の気持ちがわかるPTになります」

だなんだと返すと、唖然とされました。


※PT=フィジカルセラピスト・理学療法士


当時は学生寮で下宿しており

学校は自転車で5分ほどの近場でしたが

松葉杖になったとたん

通学タイムが鬼になりました。

手のひらも肩も足も痛くて

何度も何度も休憩しながら半泣き登校。

また、寮の浴室は古く、

片足で段差を飛び越えないといけないヘンテコなつくり。

さらには部屋が2階だったので

階段のてすりを持ち、片足ジャンプで上がり下り。


靭帯を切っただけなのに

なんともなかったはずの周囲が

一瞬にしてバリアだらけに様変わり。


おかげで松葉杖さばきがうまくなり

長時間かかっていた登下校も

アスリートのごとく

短時間で行き来できるようになりました。


この経験は就職してから

患者さんへの松葉杖指導、ADL指導に

そのまま生かされました。

「前距腓靭帯」という名前も

一生忘れずにいられそうです。

それが何に役立つかは不明ですが

気にしないw


その約10年後、

今度はフットサルで

また足関節の靭帯を切りました。

次は「二分靭帯」でした。

切るたびに足の解剖に詳しくなっていく。

そしてこの時は結婚式前でした。

どうやら大イベント前に

大ケガをするようです。


当時は病院に勤務していたので

まさに「患者セラピスト」でした。


院内を松葉杖でうろちょろするPT。


リハビリ室で

患者が患者を指導しているという

なんとも奇妙な光景が

数週間続きました。


そしてこのたび

原因不明の腰痛に襲われて

腰痛患者さんの痛みを

存分に味わいました。


少しでも動くと痛みが出る場合

どのようなやり方で

どれくらいの強度で

運動を進めていけばよいか

自分の体を使いながら

感覚を研ぎ澄ましながら

あれこれ考える時間が持てました。


PTも

同じように年をとり

ケガもすれば

病気にもなるわけで…


「患者セラピスト」は

一見頼りなさそうですが

患者様の視点で寄り添える

最適セラピストになれる気がするのです。


まともにケガもしたことのない

元気いっぱいセラピストは

持ち合わせていないであろう

有用な情報、知識、生活の知恵を

「患者セラピスト」なら

たくさんシェアできると思うのです。


何が言いたいのかと言いますと…


腰を壊すような

頼りないここまるは

実はすこぶる頼りになります!


頼らない

頼ります

頼る

頼る時

頼れば

頼れ

頼ろう!


前向きにご活用ください。


#五段活用
#ここまる理学LABO